独立を決めたのは、税理士事務所を拡大したいわけではなく、自分らしい生き方がしたいから

顧問先拡大
顧問先拡大
仕事観

最近は、独立開業に向けて会計ソフトや税務ソフトを検討しているのですが、ソフト会社の説明を聞くたびに税理士の開業は顧問先拡大が前提にあると考えられていることを思い知らされます。
私自身は、事務所を拡大していきたいという気持ちは大きくありません。
それよりは、ワークライフバランスを大切にしたいという気持ちが強くあります。
そこで、税理士の顧問先拡大について改めて考えてみました。

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顧問先拡大が前提となりがち?

税理士が開業するに当たって必須のものに、会計ソフトや税務ソフトがあります。
先日もfreeeの独立開業サポートの無料説明会に参加しました。

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そこで料金プランの説明を聞いたのですが、
「税理士の開業は顧問先拡大が当然であり、料金プランも顧問先拡大を前提に考えられている」と感じました。

ここでいう顧問先拡大は2つの意味があります。

1つは顧問先数を増やすということです。
税理士事務所の売上は「報酬単価×顧問先数」で計算できますので、顧問先数を増やせば単純に売上が増えます。

そしてもう1つは顧問先の規模を大きくするということです。
報酬の単価は顧問先の規模に比例しますので、顧問先の規模を大きくして1件あたりの報酬単価を上げようという考え方です。

要するに、「顧問先の数と規模を大きくして、売上を増やそう」という考え方です。

では、売上に対して費用の方はどうなのかと言います、会計ソフトや税務ソフトの使用料は顧問先数に関わらず定額です。(使用ライセンス数によって金額が増えます)
ですから、売上を増やせば増やすほど利益も増えることとなります。
(一般的に、顧問先に会計ソフトなどを導入する場合は、別料金が発生することが多いです)

拡大志向は、資本主義経済の世の中では当然のことであり、税理士事務所が顧問先拡大を目標にしていると考えるのも当然と言えます。

ただ、私自身は、顧問先拡大をしたくて独立しようと思ったのではなく、自分の生き方を大切にしたいと思って独立をしようと思ったのです。

 

拡大を目標にすれば気持ちは楽

顧問先拡大を目標にするのであれば、ある意味気持ちが楽になります。
楽というのは簡単という意味ではなく、余計なことを考えなくても良いという意味です。

顧問先拡大を目標にすれば、顧問先数や報酬単価を指標として経営していけばいいのです。
どんな仕事も断らず受けていけば、売上を増やすことは可能でしょう。

しかし、自分の生き方を大切にしたいということを目標にするのであれば、自分自身の気持ちが指標となります。
自分の気持ちは、数字で現せるような明確な指標ではありません。

「この仕事はやりたいけれど、この仕事はやりたくない」と選り好みをしたとしても、食べていければ良いのですが、世の中そんなに甘くはありません。
やりたくないけれどやらなくてはならない仕事もあります。

実は最近、そのあたりが悩ましく感じています。
「いっそのこと拡大志向にした方が、シンプルで気持ちも楽になるなのではないか?」
と思うこともあります。

しかし、自分の生き方を大切にしたいから独立をしようと思ったのですから、その気持ちがブレてしまうとそもそもの方向性がブレることとなります。
ですから、思いとどまるようにしています。

 

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大切にしたい生き方とは?

この機会に、私が大切にしたいと思った自分の生き方とは何かを改めて考えました。
そうすると、ひとつの答えがでました。

それは自分の気持ちに素直な生き方です。
自分の気持ちに素直なって、自分がやりたいことをやりたいということです。

やりたいことに時間を使う

独立する理由。やりたいことに時間を使いたい。

もちろん、生きていくには自分がやりたいことだけやっていてはダメですが、やりたくないことを極力少なくすることはできます。

また、何かを得るために何かを犠牲にすることも必要なことです。
私自身、税理士試験に合格するために犠牲にしてきたことも多くあります。

何を捨てられる?

税理士試験に合格するために捨てたもの、捨てなかったもの

しかしこれは、「税理士になる」という大きな目標があったからこそできたことです。
現在は、税理士になるという目標を達成しましたので、これからは何かを犠牲にすることは極力避けたいと感じています。

仕事もやりたいし、趣味のスノーボードやゲームもしたいです。
また、何よりも、家族を大事にしたいです。

ワークライフバランスこそ、人生に重要な要素と考えます。
しかし、会計事務所はブラックなところも多く、仕事が忙しすぎて、趣味や家族を犠牲にしてしまっている方たちもいます。

このまま会計事務所に勤務していては、ワークライフバランスを実現させることが難しいのです。
それだったら、独立して、自分がしたい生き方に挑戦しようというのが私の結論です。

その生き方を実現するために独立を決めました。
ですから、むやみに顧問先拡大をしていてはいけないと思っています。

その分、自分が力になりたいと思えるお客様に時間を使いたいですし、ひとりひとりのお客様との関係を大切にしたいと考えています。

 


□編集後記□
昨日はホームページの作成後、午後からは名古屋税理士会のセミナーでした。
セミナーの内容は、消費税の軽減税率とインボイスについてです。
正直、誰も得しないめんどくさい制度です。
税理士としては対応していかなければなりませんが。

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