税理士の仕事のうちの重要なものとして、「お客様へ説明する」という仕事があります。
この説明するという仕事は、簡単なようですごく難しい仕事です。
私がお客様へ説明する時に心がけていることをまとめました。
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税理士の仕事は説明をすることが大半
税理士の主な仕事は、次のことです。
- 税務代理
- 税務書類の作成
- 税務相談
- 経営サポート
税務代理は、お客様の代わりに税金の申告などをすること。
税務書類の作成は、申告書などを作成すること。
税務相談は、税務に関する相談を受けて回答すること。
経営サポートは、お客様の経営に関する手助けをすることです。
これらの仕事全てに、「お客様に説明すること」が必要となります。
しかし、私が感じているのは、税理士は説明が下手な人が多いということです。
特に、高齢の税理士の方に多いような気がします。
(もちろん、説明が上手な方もたくさんいらっしゃいます。)
税務というのは、難解ですし、お客様にとって楽しい話ではない場合が多いです。
いくらお客様のためを思ってやっても、伝わらなかったら意味がありません。
私は、お客様に分かりやすい説明をするように心がけています。
気をつけている3つのこと
私が分かりやすい説明をするために心がけていることは、次のことです。
- ゆっくり話す
- グラフなどを使って視覚的に訴える
- お客様の顔色を見て説明する
- 専門用語を使わない
ゆっくり話す
これは、税理士に限らず当たり前のことですが、ゆっくり話すことを心がけています。
個人的には、これが1番重要ではないかと思います。
特に難しい話ほど早口になりやすいので、意識的に話すスピードを遅くしています。
ただ、簡単な話までゆっくり話すとイライラさせることもありますので、その辺りは臨機応変にしています。
グラフなどを使って視覚的に訴える
貸借対照表や損益計算書などの書類は数字で出来ています。
私達は数字を扱う仕事ですので、数字で読み解くことに慣れていますが、お客様の中には数字に対して苦手意識を持つ方がいらっしゃいます。
そういう方にもわかりやすくするためには、グラフなどを使って視覚的に訴えるのが効果があります。
私は、まず、グラフなどで大まかな流れを掴んでもらって、その後に具体的に数字で説明するようにしています。
お客様の顔色を見て説明する
お客様の顔色を見ながら説明をすることも重要です。
一度に多くの説明をしすぎると、聞いている方は整理できていないことがあります。
そういったことを防ぐためにはお客様の顔色をみつつ、臨機応変に対応することが大切です。
説明することで混乱を招くようなら、あえて説明しないこともありますし、ときには予定していたことがすべて話せないこともありますが、話したとしても理解してもらえないようなら意味がありません。
専門用語を使わない
税法の勉強をしていると、用語の意義や名称はとても重要です。
例えば、会計用語の「費用」は、法人税の用語では「損金」と言いますし、所得税の用語では、「必要経費」と言います。
これらは範囲が違いますし、税理士としては理解しておく必要があります。
しかし、お客様に説明するときにそういった使い分けが必要かと言われると、お客様にとってはそんなことはどうでもいいのです。
私はあえて、「経費」と言います。
「経費」の方がお客様にとって身近でイメージしやすいからです。
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まとめ
分かりやすく説明するために気をつけている4つのことについてまとめました。
いずれも1番大切なことは、お客様目線になって考えることだと思います。
お客様はどういったことで困っているのか、どういうことを知りたいのか、などを考えれば必然的に分かりやすい説明が重要だということに行き着くと思います。
税理士をお探しの方も、わかりやすい説明をしてくれる税理士を選ばれることをオススメします。
□編集後記□
机やイスなど、開業に向けて少しずつ道具が揃ってきました。
あと必要なのが、モニタとプリンターとiPad Proです。
いろいろ吟味して決めようと思います。
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