簿記論は電卓のスピードを磨くのではなく、判断のスピードを磨くこと方が大切

判断のスピードを上げる
判断のスピードを上げる
勉強法

税理士試験はスピードが問われる試験です。
特に簿記論は、2時間では絶対に解けないような問題を2時間で出来るだけ解くことになります。
合格するためには、問題を解くスピードを上げなければなりません。
早く問題を解くには「電卓を叩くスピードが重要」と考えてしまいがちですが、重要なのは電卓のスピードではなくて、判断のスピードです。

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電卓はスピードではなく正確性が重要

税理士試験の科目の中でも簿記論は、特にスピードが問われる科目であると同時に、1番電卓を使用する頻度が高い科目でもあります。
ですから、電卓を叩くスピードが早くなれば、問題を解くスピードも早くなります。

そうなると、電卓を叩くスピードを上げることが最も重要であると考えがちです。
しかし、電卓は叩くスピードよりも正確性の方が重要です。

電卓を叩くスピードを上げようとしすぎると、焦ってミスが増えることに繋がります。
もしも電卓を叩くスピードが2倍になったとしても、ミスをする確率も2倍になってしまったら意味がありません。

また、簿記論は、数字を集計して解答用紙に転記する場面が多くあります。
集計は1回で正確にやることが大切なのですが、電卓を叩くスピードが早くなると、ついつい確認のためにもう1回集計してしまうことも。

もしも、1回目と2回目が違う数字となってしまった場合はどちらが正しいのかわかりませんから、3回目も必要となってしまいます。
そうなると大きなタイムロスとなります。

初めから正確に電卓を叩くことができていれば、このようなことはありません。
ですから、電卓はスピードではなく正確性なのです。
(もちろん、スピードが早く正確であれば言う事がありませんが、スピードと正確性のどちらが大切かと言われると正確性の方が大切です。)

 

電卓は左手で叩くべき?

簿記論に合格するには、
「電卓を左手(利き手と逆)で叩いて、右手(利き手)で答えを書かなければならない」
といった話を聞くこともあるかと思います。
(右利きの人を想定しています)

実際に予備校には、左手で電卓を叩くことを推奨しているところもあります。
しかし私は、電卓は右手でも左手でもどちらでも良いという考えです。

その理由は、電卓を叩きながら同時に答案に答えを書くことはできないからです。

人間は、同時に複数のことをこなす事が苦手な生き物です。
電卓を叩きながら答案に答えを書こうものなら絶対にミスをします。

答案に答えを書いているときは左手は止めないわけにはいきません。
となれば、そこまでの時間短縮にならないのです。

また、慣れない左手で電卓を叩いてミスをするよりは、慣れている右手で正確に電卓を叩いた方が良いです。

 

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問題を解く上で重要なのは判断スピード

簿記論においては電卓を叩くスピードはそれほど重要ではありません。

では、何が重要でしょうか?
それは問題を読んで解答を導き出すスピードです。
つまり、問題から必要な仕訳を判断するスピードです。

このスピードこそ、簿記論を勉強していく上で1番磨くべき部分です。
どれだけ電卓を叩くスピードが早くても、仕訳を判断するスピードが遅ければ意味がありません。

現に私は電卓を叩くスピードは早くありません。
税理士試験のときは右手にペンを持ちながら電卓を叩いていましたから、電卓を叩くときに使っていたのは右手の中指1本です。
おそらく、学生時代から簿記に慣れている人たちに比べるとかなり遅い部類でしょう。

それでも簿記論は働きながらでも初学で合格できています。
それは問題から仕訳を判断するスピードを意識して磨いたからです。

仕訳を判断するスピードは、個別問題をたくさん解けば解くほど磨かれていきます。

来年の簿記論の合格を目指す方は、
「電卓は叩くスピードよりも正確性」
「電卓を叩くスピードよりも仕訳を判断するスピードを磨く」
この2つを意識して勉強しましょう。

 


□編集後記□
最近、息子がおとなしくご飯を食べてくれなくなりました。
自分でスプーンを使って食べたいようなのですが、大半をこぼしてしまいます。
最終的にはご飯のお椀をコップのように飲もうとします。
後片付けは大変ですが、息子の自分でやりたいという意志を尊重したいので見守っています。

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