雇われの立場から独立すると、環境はガラッと変わります。
雇われていたときは決められた時間に出社し、決められた仕事をこなして、決められた時間に退社する生活でした。
独立後は、仕事のやり方を自分で決めることができ、どのようなやり方にするかは自由です。
しかし、自由といっても、ついつい独立前と同じようなやり方になってしまいがちです。
独立後は常識を疑うようにしましょう。
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独立後はやり方を自分で決められる
独立後、どのように仕事をするかは自由です。
朝5時に起きて仕事をして午前中に終わらせ、午後からはフリーにするといった働き方も可能となります。
逆に午前中は全く仕事をせず、午後から夜にかけて仕事をすることもできます。
自宅開業の場合は通勤もありませんから、通勤にストレスを感じることもありませんし、通勤時間がない分時間を有効に活用できます。
昼食を外で食べるときも混雑する時間を避けて、11時から、または13時から取ることも可能です。
もちろん、お客様がある仕事の場合は相手にあわせる必要がありますが、自分が可能であれば、夜が希望のお客様や土日希望のお客様への対応も可能です。
雇われていた時でしたら、土日に面談を希望されると休日出勤で嫌な気持ちになりがちですが、独立後はあまり気にならなくなります。
このように独立後は、いつ、何を、どのようにやるかは自由です。
しかし、ルールはある程度決めなければなりません。
人はルールがないと何をやっていいか分からなくなってしまうからです。
独立前のやり方をやってしまいがち
ルールを決める時についついやってしまいがちなのが
「独立前と同じやり方をしてしまう」
ということです。
税理士事務所の仕事ですと、資料の保管方法や、お客様との連絡の取り方、会計ソフト、税務ソフト、帳簿の作成フローなどです。
独立前に疑問に思っていたことはきっとあったはずです。
例えば、私が独立前に働いていた税理士事務所は、電子申告した申告書の控えを2部印刷し、1部はお客様へ渡し、1部は事務所の保管としていました。
私は、「電子申告データを印刷する意味はあるのか?」とは常々思っていました。
おそらく、紙での保管は紙で申告書を提出していた頃の名残でしょう。
独立前に疑問思っていたことは、他にもありました。
それは連絡手段のメインが電話だということです。
一昔であれば「連絡手段=電話」でしたが、最近はメールやチャットツールなどの電話以外に使われる連絡手段が増えてきています。
電話以外の連絡手段にニーズがありそうな気がしていましたが、変えることが難しいのが雇われという立場です。
独立後も独立前と同じやり方をするのが楽ではあります。
しかし、せっかく独立して自由になったのですから、独立前と同じやり方をやっていては意味がありません。
積極的に自分が納得するやり方に変えていきましょう。
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まずは当たり前を疑うことから
独立後は、「まずは当たり前を疑うこと」からスタートしましょう。
すると案外なんとなくやっていたけれど、あまり意味がなかったことは多くあります。
私は独立後、紙を印刷する機会が劇的に減りました。
なんとなく印刷していた物をなくしたからです。
印刷しなくてもPDFファイルを画面上で確認すれば済むことが多くあります。
また、データで保管できるものは極力印刷しないようにしています。
お客様との電話でのやりとりも減りました。
私が電話に出られないことが多く想定されることや、連絡事項が文章で残った方が良いことなどの理由からチャットツールメインでの連絡をお願いするようにしています。
はじめは「連絡手段を変えることはあまり良い顔をされないのではないか?」と不安に思っていましたが、提案してみると案外快く受け入れていただいています。
また、逆にそっちの方が良いと言ってくださいる方もいらっしゃいます。
普段忙しい方や、年齢が若い方は電話よりもチャットツールの方が良いと言われることが多いです。
このように独立前の常識は、実は常識ではなかったということがあります。
独立後は、その常識を疑うことからスタートさせてみましょう。
□編集後記□
昨日は午前中は自宅で作業、午後からは消費税に関する相談対応でした。
改めて今回の消費税の改正は中小企業に対する影響が大きいと実感しました。
意外なところで軽減税率対象の取引が出てきますので、注意が必要です。
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