今年も早いもので、10月も終わりに差し掛かりました。
11月になると、税理士事務所はそろそろ年末調整に向けて準備を始める頃です。
そして12月に入ってしまうと、年末調整の最盛期となり税理士事務所は忙しくなります。
もし今年フリーランスとして独立したのであれば、来年の確定申告に向けて早めに専門家に相談しましょう。
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年が明けてから動き出すのでは遅い
初めて確定申告をやられる方の中には、何をすれば良いのかがよくわからずとりあえず後回しになってしまい、翌年の2月、3月になってからようやく動き出すという方がいらっしゃいます。
また、始めは自分で申告しようと思っていたけれど、やってみたらよくわからなかったので、確定申告期限近くになってから最終的に専門家に相談するという方もいらっしゃいます。
私も税理士事務所に勤務していた時、2月、3月にご相談いただいたことが何度もありました。
そんな時はいつも「もっと早く相談して欲しかったなぁ」と思っていました。
また、あまりにも確定申告期限ギリギリの場合は、お断りしたケースもありました。
こういったことは珍しいことではなく、どこの税理士事務所でも経験があることでしょう。
2月、3月と言えば税理士事務所は超繁忙期ですから、相談をいただいても対応が後手に回ってしまったり、場合によってはお断りするということがあります。
また、何よりも年が明けてからのご相談ですと税金に関する対策は何も打てません。
少なくとも年内に相談をいただけていれば、何かしら対策を打てること出てくるものです。
ですから、確定申告について年が明けてから動く出すのでは遅いのです。
どこに相談すべき?
実際に確定申告の仕方や記帳の方法について相談をしようと思った時に、どこに相談すれば良いのかわからない方も多いでしょう。
相談方法は大きく分けて2つあります。
ひとつは税務署や商工会議所、税理士会支部などの公的機関をつうじて税理士へ相談する方法です。
そしてもうひとつは、税理士事務所へ直接相談する方法です。
無料または格安で相談するなら税務署・商工会議所・税理士会支部
税務署では、事業を始めたばかりの方などを対象に記帳指導というものを行っています。
こちらは無料で利用することができ、税理士による指導を受けることもできます。
引用:国税庁HP
また、商工会議所や商工会でも記帳指導を行なっています。
こちらは少し指導料が必要ですが、税理士が継続的に指導してくれます。
引用:岐阜商工会議所
私が所属しています名古屋税理士会岐阜南支部でも同様の記帳指導を行なっています。
所得制限などはありますが、他の記帳指導と内容はほぼ同様です。
節税対策などの相談は直接税理士事務所へ
上記の記帳指導は無料または格安で税理士に相談できます。
しかし、「税理士を指定することができない」「節税対策などの個別的な相談は対応しにくい」
というデメリットがあります。
記帳指導をしてくれる税理士は納税者側が選ぶことはできません。
逆に税理士が納税者を選ぶこともできません。
ですから、例えば「クラウド会計ソフトを導入したい」とか「Macで電子申告に挑戦したい」といったような相談ですと税理士が対応していなかったりすることがあります。
特に岐阜のような地方ですと、対応できる税理士の方が少ないでしょう。
また、記帳指導はあくまでも納税者が自分自身で申告できるようになることを目的としています。
ですから、税金がいくらになるかのシミュレーションや、節税対策の相談などは具体的には対応しにくいものです。
そういった場合は、直接税理士事務所へ相談していただいた方が良いでしょう。
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税理士に相談するなら今がチャンス
税理士事務所は12月に入ってしまうと年末調整、来年の2月、3月は確定申告で忙しくなってしまいます。
ですから、税理士事務所に相談するなら10月下旬から11月上旬の間、つまり今がチャンスです。
年内に相談しておけば、来年の確定申告へ向けて打てる対策も出てきます。
記帳の状況にもよりますが、税額のシミュレーションをすることが可能な場合もあります。
早め早めな行動をするのに越したことはありませんから、いつか相談しようと思ってらっしゃるのでしたらすぐに相談することをオススメします。
□編集後記□
昨日はセミナー参加後、懇親会へ。
やはり、方向性が似ている人たちが集まると話が合いますし居心地が良いものです。
改めて、お酒は誰と飲むかがいちばん大切だと実感しました。
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