税理士試験の計算問題は、慣れてくると計算過程を書かなくても答えが出せるようになっていきます。
特に答練では、計算過程をあえて省略することで高得点を取ることが可能です。
しかし、本試験でそれをやるのは危険なことです。
計算過程は必ず書くようにしましょう。
スポンサーリンク
本試験ではどこが配点箇所かわからない
税理士試験の計算問題は、どの科目も計算過程と答え(数値)を記入する場所が設けられています。
問題を解く流れとしては、まず計算過程を書き、その結果導き出した答えを書いていくのですが、どこまで計算過程を詳しく書くべきかという悩みがあります。
もちろん、計算過程は詳しく書ければ書けるほど良いのですが、税理士試験は時間との戦いですから、あまり詳しく書きすぎるのもよくありません。
かと言って、計算過程を全部省略して答えだけを書くのもよくありません。
そもそもなぜこんな悩みが出てくるのかと言いますと、本試験ではどこが配点箇所かわからないからです。
答練を一定の回数解いていくと、答練ではどこに何点くらい配点があり、どこを省略すれば高得点が取れるかわかってきます。
配点がないであろうところは省略し配点があるであろうところのみ解答すれば、答練においては高得点が取れます。
しかし、これを本試験でやるのはとても危険です。
配点箇所が答練とは全く違うこともありえるからです。
このことに関して、「本試験の予備校の予想配点は全く当てにならない」という噂もあるくらいです・・・。
ですので、私の考えでは、本試験においては計算過程欄はめちゃくちゃ重要だと思っています。
よって、計算過程欄はなるべく詳しく書くべきです。
計算式は省略せず、重要な取扱いはコメント
では、どこまで詳しく書くのかですが、私は計算式は省略せずに書くようにし、重要な取扱いはコメントを書くようにしていました。
例えば相続税法でしたら、
「措法70による非課税」
とか、
「香典返戻費用は控除できない」
とかです。
これらは、予備校でも書くように指導され、答練でも配点がある箇所ではあります。
こういったところをめんどくさがらずに、普段の答練から書くようにしておくことが大切です。
普段できていないことが、本番でできるわけありませんので。
また、どこまで書くかは本試験で迷わないように、事前に決めておくのが良いでしょう。
試験前に決めておけば、試験中に無駄な時間を消費しなくて済みます。
また、本試験で問題を解いていると、
「今まで答練で問われたことが無いような論点」
が出たり、
「問題の作成者が重視しているであろう問い」
がわかることがあります。
このようなところは他の受験生と差がつくところですから、取扱いのコメントを一言書いておくと印象がよくなります。
スポンサーリンク
それでも時間が足りないときは
とはいえ、問題のボリュームによっては全然時間が足りないこともあるでしょう。
そういったときはもちろん「えいやー」と答えだけを書くことも大事です。
答えが埋めてあるのと埋めていないのでは雲泥の差です。
採点者から見ると、解答を埋めていない答案はイメージが悪くなります。
ただし、その判断をするのは試験終了直前5分前くらいからです。
そして、重要性の低いと思われる問題にすべきです。
どの問題が重要性が低いかの判断は、税理士試験に重要なスキルとしてさんざん書いてきた取捨選択スキルを磨くことでできるようになります。
まとめ
試験まで約1ヶ月、答練では、時間内に絶対に解ききれないような問題が出ることもあります。
そこで高得点を狙うために、はじめから計算過程を省いて問題を解くのはよくありません。
答練で高得点を解くことが目的でなく、税理士試験で合格することが目的です。
税理士試験で合格するために、計算過程は省略せずに書くようにしましょう。
□編集後記□
2019年3月18日から始めたブログも、今日で100記事目となりました。
100という数字はまだまだ少ないですが、まずはここまで続いている自分を褒めたいです。
次は、毎日更新100を目指していきます。
スポンサーリンク