「お手伝いします!」と「お任せください!」の使い分け

お手伝いします!
お手伝いします!
仕事観

会計事務所において「お手伝いします!」という言葉は、よく使われます。
それと同じくらい使われる言葉として「お任せください!」という言葉もあります。
この2つの言葉は似ていますが、私は違う言葉だと思っています。
これらの言葉の使い分けについて考えました。

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「手伝う」と「任せる」の言葉の意味

「手伝う」を辞書で調べると次のように書かれています。

  1. 人の仕事を助ける。
  2. あることが影響を与えて勢いを増す。

引用:weblio辞書

通常は①の意味で使われることが多いです。

また、「任せる」を辞書で調べると、次のように書かれています。

  1. 自分の権限などを他の人に譲って、仕事を代行してもらう。ゆだねる。まかす。
  2. 相手のなすがままにさせる。まかす。
  3. 進むままにしておく。まかす。
  4. 物事が自然に推移するのを、そのままにする。放置する。まかす。
  5. 自分のもっている力や時間を十分に使う。まかす。
  6. ある事柄に従う。

引用:weblio辞書

「任せる」は代わりにやってもらうという意味になりそうです。

このように、「手伝う」と「任せる」の違いは、誰が主体となるかで大きな違いがあると言えます。

「会計をお手伝いします!」は、あくまでも会計の主体は顧問先で、会計事務所がその支援をするということです。
それに対して「会計をお任せください!」は、会計の主体も会計事務所が行うということとなります。

 

家事・育児を手伝う

私を含めて男性の方は、「家事・育児を手伝う」という言葉を使ってしまいがちです。
この言葉に違和感を覚える女性の方も、大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

私はこの言葉を使って、妻に怒られた経験があります。
妻には「家事・育児を手伝う」という言葉が、「家事・育児は自分の仕事ではない」と言っているようなものに聞こえたようです。

これを聞いて、私は「確かに」と思いました。
私も悪気があって「手伝う」という言葉を使ったわけではないのですが、無意識のうちにそういう思いがあったのかもしれません。
(この時はものすごくケンカしましたが、今となっては良い思い出です。)

それ以来、「手伝う」ではなく「やる」という言葉を使うか、何も言わずに進んでやるようにしています。
家事・育児は妻の仕事ではなく、夫婦二人の仕事と言えるので、手伝うという言葉は適当ではないということです。

家事・育児に関しては「お手伝いします!」と言うより、「お任せください!」と言った方が適当だと言えます。
(お任せください!というのもおかしなハナシではありますが)

 

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会計事務所としてのお手伝い

家事・育児に対しては、「手伝う」という言葉は使いませんが、仕事に関しての考え方は逆となります。
私はお客様に対しては、「お任せください!」をあえて使わず、「お手伝いします!」という言葉を使うようにしています。

これは、会計や経営について、お客様が主体となって考えていただきたいという思いからです。
この考え方は、以前にもこちらの記事でも書きました。

ためになるのはどっち?

「代わりにやる」はお客様のためになるのか?

もちろん、難解な税金の取り扱いについては「お任せください!」ということにはなるのですが、その場合も出来るだけ噛み砕いて説明をするようにはしています。

独立後は、「お客様が自分自身でできるようになるためのお手伝い」に主眼を置いて、サービスを提供していこうと考えています。

 


□編集後記□
ようやく風邪が治ってきました。
思い返せば、去年はGW明けにインフルエンザでした。
受験生の皆さんは、風邪をひかないよう体調に気をつけてください。

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