最近またもやイートイン脱税が話題となっております。
どうやらコンビニはイートイン脱税対策として、店内放送で適正な申告を促すとのことです。
本来イートイン脱税は脱税ではないのですが、適正に申告している方への配慮からということでしょう。
ただ、イートイン脱税に限らずお客様が損したと感じないような仕組みづくりは大切です。
スポンサーリンク
無くならないイートイン脱税
消費税の軽減税率制度が始まってから、1ヶ月以上が経過しましたが、まだまだ世の中は軽減税率に四苦八苦しているイメージです。
個人経営のお店などで、明らかに軽減税率対象品目の商品を購入したとしても、軽減税率対象である旨が書いていない領収書をもらうことがあります。
(10月1日以降は、軽減税率対象品目については、その旨がわかるように表示して領収書を発行する必要があります。)
また、軽減税率が始まった直後から、コンビニなどではイートイン脱税が話題となっており、現在も対応に苦労しているようです。
(そもそもイートイン脱税という用語自体が間違いではありますが、一般的に知られているためイートイン脱税と呼ぶことにします。)
コンビニ側もイートイン脱税自体は違法ではないとわかりつつ、適正に申告している方への配慮として店内放送で適正な申告を呼びかけるようです。
そもそも、正しく申告している人が損するような制度が間違っているとは思いますが、現行の法律ではそうせざるを得ません。
お客様が「損した気分」になるのはもったいない
私自身は、今回の軽減税率制度が導入されてから
「テイクアウトで得した」
と感じたことよりも、
「店内飲食で損した」
と感じることの方が多い印象です。
税抜価格を統一している店では税込価格はテイクアウトよりも店内飲食の方が高くなります。
また、購入時にテイクアウトと言って安く商品を購入し、その後気が変わって店内飲食をしても差額の徴収はありません。
そうなると、「正しく申告したら損する」というイメージが強く残ってしまいます。
何よりも問題なのは、そういう気分になるようなら「購入しない」という選択肢も出てきてしまうことです。
店側の立場で考えると、店としての魅力などとは関係ないところで顧客を逃すということになってしまいますので、非常にもったいないことです。
そうならないためには、お客様に「損した」と思わせないような対応を、改めて考える必要があります。
また、イートイン脱税とは異なりますが、私自身が日々感じていることがあります。
それは、「クーポンを見せたら安くなるような飲食店が多い」ということです。
いわゆる○ットぺッ○ーなどです。
クーポンは、集客のためには有効なことではあります。
しかし私は、諸刃の剣ではないかと思っています。
なぜかと言いますと、
「クーポンを見せれば安くなるということは、逆にクーポンを見せないと損をする」
ということだからです。
(あくまでもクーポンを否定するわけではなく、リスクもあるということを知っておいた方が良いということです)
クーポンを知らなかったお客様があとでクーポンの存在を知った場合には、「損をした」という気持ちが強く残りやすいものです。
スポンサーリンク
損しないような仕組みづくり
経営者にできることは、自分の店でお客様が気持ちよく買い物ができるような仕組みづくりです。
イートイン脱税の問題については、たとえば税込価格を統一するというのも一つの方法です。
税込価格を統一するのであれば、テイクアウトでも店内飲食でもお客様が支払う金額は一緒ですから、損した気分にならないで済みます。
もちろん金額をいくらにするかは経営に関わる重要な問題ですから、実際に実行する場合は綿密に検討をする必要はあります。
またクーポンの問題についても、全てのお客様が公平になるような仕組みの方が良いでしょう。
ただし、初めてのお客様よりもいつも利用していただいているお客様の方を優遇するようにはしても良いかもしれません。
こういったことは、なんとなく経営をしていたら気付かないものです。
今回の問題はイートイン脱税が発端ではありますが、そういったことから気付きを得て、お客様に「損をした」と思わせないようなお店の仕組みを作ることが、経営において大切なことです。
□編集後記□
今日は妻の誕生でしたので、家族3人でランチへ。
平日に気兼ねなくランチへ行けるのは、フリーランスの特権です。
妻も満足してもらえたようで良い1日でした。
スポンサーリンク