もしもう一度税理士試験を受けるなら、どの科目を選ぶ?

勉強法

今年の税理士試験が終わって約2週間が経ちました。

受験生の方たちは、そろそろ来年の試験に向けて動き出していることと思います。

今回は、もし僕がもう一度税理士試験を受けるなら、どの科目を選ぶか考えてみました。

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税理士試験の科目選択

税理士試験は科目合格制で、税理士になるには、会計科目を2科目、税法科目を3科目合格する必要があります。

税法科目のうち、必須科目は法人税法と所得税法で、他の2科目は自由に選択することができます。

ただし、例外として消費税と酒税法など、どちらかしか選択できない科目もあります。

税理士試験の科目選択制度は、受験生が頭を悩ます理由のひとつです。

ちなみに僕は、法人税法、消費税法、相続税法を選択しましたが、相続税法に2回落ちた時は悩みました。

僕が悩んだのは、「来年も相続税法一本に絞って受験するか、それとも国税徴収法も受験するか」です。

当時、相続税法よりも国税徴収法の方が合格する確率が高いように思えたからです。

悩んだ末、結局、相続税法一本に絞って合格することができました。

当時の選択は良かったと思えますが、今でも「あの時国税徴収法を選択していたらどうなっていただろう」と思う時があります。

 

今選ぶとしたらこの科目

僕が今税理士試験を受けるとしたら、選択する科目は以下の3科目です。

  1. 法人税法
  2. 消費税法
  3. 相続税法

 

法人税法

税法科目のうち、所得税法と法人税法のどちらかは選択しなければなりません。

僕がもう一度選択するとしたら、また法人税法を選択します。

理由は、実務でもっとも利用する頻度が高いためです。

税理士のメイン業務は、いうまでもなく「法人の顧問業務」です。

そのメイン業務に直結する科目が法人税法です。

法人税法は奥が深く、実務では使わない部分も勉強しますが、試験勉強を通してその内容を一通り知っておくことは、実務でも役に立ちます。

もちろん、確定申告の時期は所得税法の知識も必要ですが、法人税法と重複する部分もありますし、基本的なことは実務で身につけることが可能だと考えています。

また、個人の確定申告は、難解な論点が登場する機会は、法人の確定申告に比べて少ない印象です。
(あくまでも僕のイメージですが)

 

消費税法

2つ目に選択するとしたら消費税法です。

消費税法は他の税法に比べると新しく、軽減税率やインボイス制度など、近年大きな改正が行われています。

また、なんといっても税理士のミスが1番多い税目であり、税理士賠償保険の利用率もずっと1位です。

そのため、法人の顧問をメイン業務にするのであれば外せない税目です。

試験的にいうと、法人税法や所得税法などよりはボリュームも少ないため、学習はしやすいです。
(といっても、近年の改正により学習量は増えています)

初めて学習する税法として選ぶ方も多いので、税理士試験が競争試験ということを考えると、合格しやすいと思われます。

 

相続税法

3科目に何を選ぼうか悩みましたが、最後の科目は「相続税法」です。

ちなみに、相続税の申告自体は税理士業務で必須というわけではなく、税理士でも全くやったことない方もいらっしゃります。

ちなみに僕はというと、顧問のお客様の相続税の申告は受けますが、あまり積極的に申告を行なっているわけではありません。

今後、相続税の申告業務を行わないのであれば、相続税法を学習しないというのも手ではあります。

ただ、学習しておけば業務の範囲は広がります。

また、相続税は他の科目よりも、勉強していて楽しかった印象でした。

試験問題にも人間関係が出てきます。

しかし、5科目にもってくる受験生も多いため、合格難易度は高めに感じます。

実際に僕も2回落ちています。

個人的には、相続税に合格できる能力があるのであれば、他の科目も合格できると思います。

 

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実務で使う科目が無難

僕が今、もう一度税理士試験を受けるとしたらどの科目を選ぶのかを考えてみましたが、結局僕が合格した科目になりました。

個人的には、実務で使うかどうかを考えて受験科目を選んだほうが良いと思います。

科目によって合格のしやすさや、勉強量の違いはあるかもしれませんが、僕が合格した年はどの科目もこれ以上は勉強できないというくらい勉強しました。

税理士試験は競争試験ですから、勉強範囲が狭ければ合格点数は上がりますし、勉強範囲が広ければ合格点数は下がります。

結局は「自分が勉強したいと思った科目を、自分を信じて限界まで勉強すること」が合格までの最短距離ということです。

 


□編集後記□
8月は色々バタバタしていましたが、ようやく一息がつけそうです。
ただ、9月はプライベートで大きなイベントが待っていますので、束の間の休息になりそうです。
ほどほどに忙しい状態が理想ではありますが、現実はなかなか難しいです。

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