営業は「人の時間を奪う行為」である

仕事観

「今、お時間よろしいですか?」

この言葉を聞いた瞬間、たいていの人は内心でこう思っている。

(いや、よくないです)

もちろん表情には出さない。
社会人としてのマナーだからだ。
でも、心の中では「あぁ、またか…」とため息をついている。
なぜか。
理由はシンプルだ。
営業は、基本的にこちらの時間を奪ってくるから。

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興味のない話に付き合わされるストレス

「お役に立てる情報をお持ちしました」
「今だけのキャンペーンです」

そんなフレーズを皮切りに始まる営業トーク。
でも、こちらはそもそもその情報を欲していない
今は忙しい。やることが山ほどある。
もし忙しくなかったとしても、自分のために時間を使いたい。
そんなときに唐突に現れて、「ちょっとだけいいですか?」と言われても、困るだけだ。

相手は何かを売りたい。
でもこちらは特に必要としていない。
にもかかわらず、なぜか「断る責任」がこちらに回ってくる。
この不公平さに気づいていない営業が、あまりに多い。

時間を奪うなら、何か返してほしい

それでももし営業を受けなければならないのであれば、それに見合う何かを提供してほしい。

  • 明確で実用的な情報

  • こちらの課題にピタリと合った提案

  • もしくは、せめて短くスパッと終わる潔さ

逆に、自社の紹介だけ延々と続けて、肝心の「何をしてくれるのか」が曖昧なまま終わる営業もいる。
時間だけ吸われて、残るのは「疲労感」と「後悔」。
人の時間を奪う見返りは大きなものでなければならないと思う。

そして、「いらない」と言われたら、すぐに引くのも重要だ。

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良い営業は、「時間の感覚」がある

一方で、稀に「いい営業だな」と思える人がいる。
そういう人は、共通して時間感覚が鋭い

  • 要点だけ伝えてくれる

  • 相手の反応をよく見て話す

  • 興味がないと分かったら、すぐに引く

こういう営業は、逆にこちらが「あとでもう一回話を聞いてみようかな」と思える。

結局のところ、営業の質=時間に対する考え方なのだと思う。

結論:「時間を奪うだけの営業」はしない

こちらが望んでいないタイミングで、こちらの都合を無視して、こちらの時間を奪ってくる——そういう営業に、これ以上付き合う理由はない。

営業をするなら、まず「相手の時間を使っている」という意識を持ってほしい。
それができないなら、どれだけ良い商品でも、信用する気にはならない。

営業する側がこの現実を理解してくれるだけで、世の中のコミュニケーションはもっとスムーズになるはずだ。

逆に自分が営業をする立場にあるのであれば、人の時間を奪うという感覚は忘れてはいけない。

「時間を奪うだけの営業」はしない。

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