闇営業は売上?それとも個人の収入?

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経営術

最近、何かと世間を賑わせている闇営業ですが、気になるのが税金の取り扱いです。
(気にならない人も気になるということで)
闇営業の税金の取り扱いについてまとめました。

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闇営業とは?

ここ数日、芸能人の闇営業問題がワイドショーなどの話題の中心となっています。

闇営業と聞くと「反社会的勢力への営業」と思いがちですが、正しくは「芸能事務所(吉本など)に所属しているタレントが、事務所を通さずに行う営業」のことを言います。
闇営業自体は以前からあるようですが、あくまでも芸能事務所のタレント間の契約に関する問題であって、私たちにはあまり関係ないところです。

闇営業をしたからといって逮捕されるものではありません。
あくまでもビジネス上の問題です。

ちなみに、芸能事務所とタレントとの契約は労働契約ではなくマネジメント契約(委託契約)となります。
両者は何が違うかと言いますと、労働契約はいわゆるサラリーマンです。
マネジメント契約の場合は、事務所がタレントのマネジメント(宣伝や営業)をする代わりに、報酬の一部を手数料として受け取る仕組みとなっています。
(吉本の場合は手数料がものすごく高いようですが・・・)

ですので、タレントはサラリーマンではなく、個人事業主となり確定申告が必要となります。

では今回、何が問題になっているのかといいますと、芸人の闇営業先が詐欺グループだったことです。
詐欺グループから報酬が払われるということは、芸人へ間接的に詐欺で得た利益で報酬が払われていたこととなります。
これもある罪に問われる可能性があるようです。
(私は、専門家では無いのでこれ以上の言及は避けときます。

また最近は、報酬をもらっていなかったと言っていたのが嘘だとバレたため、謹慎騒動に発展しています。
普通に考えたら、芸人が無報酬で知らない人の結婚パーティーにくるはずがないですよね・・・。

なぜ闇営業が行われるかということですが、「事務所が受け取る手数料が高すぎる」ことにあるようです。
事務所を通せば5万円の仕事が、通さない場合は10万円でしたら、生活に困窮している若手芸人などは気持ちが揺らぐのも分かります。
また、そもそも契約書なども交わしていないようなので、いろいろ問題がありそうです。

長々と書きましたが、私は芸能界の専門家でもなんでもないので噂として話半分で聞いといてもらえるとありがたいです。

では、本題に入ることとします。

 

闇営業は売上計上

結論から申し上げますと、闇営業で得た報酬は売上として計上しなければなりません。

芸人は給与所得者(サラリーマン)でなく、個人事業主であるというのはすでに申し上げました。
ですので、所得税であれば事業所得となります。

所得税を計算する上では事務所を通して得た報酬であっても、闇営業で得た報酬であっても関係ありません。

今回問題となった芸人が、売上として計上していればよいのですが、売上として計上していない場合は申告漏れとなり修正申告をしなければなりません。
また、意図的に売上を隠していたということであれば重加算税の対象となります。

重加算税については、コチラの記事を参照してください。

今回大々的に報道されたことにより、税務調査がある可能性が高くなるでしょう。
税務署も報道などは注目していますから。
5年前の話であっても、脱税の意志があったと認められれば時効は7年ですから、調査で指摘されることは十分にあります。

 

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一般のサラリーマンのが謝礼をもらった場合は?

一般のサラリーマンが友人の結婚式などで余興や司会をやって、謝礼をもらうこともあります。

その場合は、原則的には所得税の対象となりえますが、年間20万円以下であれば申告義務はありませんので通常は問題ありません

ただし、司会業を副業としてやっており、所得(収入から経費を引いたもの)が20万円を超えている場合は雑所得として確定申告が必要となります。
また、サラリーマンの場合は就業規則で副業禁止となっている会社も多くありますので注意が必要です。

 


□編集後記□
昨日は仕事が終わってから、2回目のアベンジャーズエンドゲームを見に行きました。
吹替版を見たのですが、闇営業の報道のせいでバートン(弓の人)の声が気になってしょうがなかったです。
作品に罪は無いのにと、いつも思います。
28日からのスパイダーマン ファー・フロム・ホームも楽しみです。

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