税理士試験を突破する上で避けて通れないのが、税法の理論暗記です。
理論暗記は大変な労力と苦痛を伴いますので、少しでも楽をしたいところです。
税法の理論は予備校ごとに教材があり、それぞれ特色があります。
予備校のうち、TACと大原の理論の違いについてまとめました。
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税法理論のTACと大原の違い
税理士試験受験生の大半はTACか大原の生徒です。
私の場合は、消費税法と法人税法はTACで、相続税法は大原で合格しました。
また、相続税法に関しては3回受けており、1年目2年目はTACでしたが、3年目に大原へ鞍替えしています。
ですから、TACと大原の両校の理論を覚えた経験があります。
両校の理論を覚えた経験から、TACと大原の理論の違いは次のように感じました。
- 条文に忠実なのはTAC
- 条文をかみ砕いているのが大原
- 網羅しているのはTAC
- 省略しているのは大原
TACの理論は、良くも悪くも条文に忠実です。
それに対して、大原は条文をかみ砕いて表現しています。
ですから、同じ問題を解いた場合で比べると、TACの理論を完璧に書いた答案と大原の理論を完璧に書いた答案とではTACの方が点数が高くなるでしょう。
ただし、TACの方が書く量が多くなる傾向がありますので、全部書こうとすると時間が足りないこともしばしばあります。
そのほかの違いとして、大原の場合は、暗記すべき理論は「理論サブノート」という教材にすべてまとめられています。
TACの場合は、「理論マスター」と「理論ドクター」という2つの教材があり、まず基本となる理論を「理論マスター」で覚えて、その後余力がある方はプラスαで「理論ドクター」に載っている理論を覚えるということとなります。
「理論サブノート」と「理論マスター」で比べると、「理論サブノート」の方が範囲が広く、「理論サブノート」と「理論マスター+理論ドクター」で比べると、「理論マスター+理論ドクター」の方が範囲が広くなります。
ですから、「理論マスター+理論ドクター」の範囲をすべて覚えるのが一番漏れがないと言えます。
しかし、ものすごく範囲が膨大となりますので、オススメはしません。
TACと大原ではどちらの方が覚えやすい?
では、具体的にTACと大原ではどちらの方が暗記が大変か比べてみることとします。
例えば、相続税法の「小規模宅地の特例」の冒頭部分ですと、次のように違ってきます。
TACの場合
個人が相続又は遺贈により取得した財産のうちに、その相続開始の直前において被相続人又はその被相続人と生計を一にしていたその被相続人の親族の事業(事業に準ずるものとして一定のものを含む。)の用
大原の場合
個人が相続又は遺贈により取得した財産のうちに、その相続開始の直前において、被相続人等(注1)の事業(準事業を含む。)の用
(注1)被相続人等とは、被相続人又は被相続人の生計一親族を言う。
このように、同じ理論であっても微妙に表記が異なります。
赤字で表示したところが違うところなのですが、TACは条文に忠実で、大原の方が条文を加工している割合が多くなっています。
ただし、どちらも書いてある内容は同じです。
どちらの方が覚えやすいかと言いますと、私の場合は大原でした。
近年の大原は、重要性の低いところは思い切って省略し、受験生の負担軽減に取り組んでいます。
それが本試験でどういった影響があるのかは議論の余地はありますが、大原の受験生でも問題なく合格していますし、私も相続税法は大原で合格しています。
勉強時間が取れない社会人の方は、理論の負担軽減といった観点で考えると、大原の方が向いていると言えるでしょう。
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TACと大原では結局どっちが良い?
TACと大原ではどちらが良いのかがよく議論されますが、結局どちらでも合格します。
TACの理論も大原の理論も、もともと同じ条文が基礎となっているからです。
ただし、どちらの予備校で勉強していたとしても他校がどの理論に力を入れているかは知っておいた方が良いでしょう。
特に、両校で理論ランクが異なる場合は注意です。
(TACはCランクで、大原はAランクの場合など)
2019年の相続税法の本試験の理論では、「災害関連」の問題が出ました。
災害関連の理論については、大原ではAランクにして、答練でも問題を出したりして力を入れていました。
それに対してTACはまったく力を入れていませんでした。
そうなるとTACで勉強した方は圧倒的に不利となります。
このように、どこの予備校で勉強したかで有利となったり不利となったりするのが税法科目の怖さだと言えます。
そういったことを無くすためにも、他校の情報を知ることは重要です。
なお、相続税法の理論については、ここ数年は大原の方が対策がうまくいっているように思えます。
TACで相続税法の勉強をされる方は、大原の理論のランクを知っておくか、直前期の大原の答練だけでも受けておいた方が良いでしょう。
□編集後記□
昨日は家族で岐阜の水族館アクア・トトへ。
今年2度目ということもあり、これからも時々行くと思うので年間パスポートを購入しました。
年間パスポートは、2回分の入場料の金額ですので2回行けば元が取れます。
前回と違い、息子も魚に興味を持ってくれるようになりました。
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