フリーランスや事業主として独立したら、人から「こうした方が良い」という話を聞く機会は多くあることでしょう。
しかし、特に税金の世界では、「人から聞いたことをそのまま取り入れる」ということはとても危険なことです。
人から聞いた情報を自分が実践するのであれば、よく検討して自分の意思でおこなうようにしましょう。
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人は良い面しか話さない
フリーランス、経営者仲間との飲み会の席などで情報交換をする機会はよくあると思います。
その中でも税金について他の経営者がどのようにしているのかは、多くの経営者が興味がある話題です。
特に話題となりやすいのが、
- どこまで経費にしているか
- 法人にしないと損
といった内容です。
特に「どこまで経費にしているか」はグレー(時にはブラック)な内容であることも少なくありません。
また、「法人にしないと損」だというお話も、単純に税金だけでの視点のお話であることがあります。
どこまで経費になるかは、その経費が売上にどのように関わっているかによりますから、それぞれ個人の事情によって変わってきます。
また、法人にするかどうかは税金だけでなく、社会保険や申告の手間などさまざまな観点から考えるべきです。
誰かに話をするときは「良い面」しか話さない人がほとんどです。
全てのものごとには、良い面もあれば悪い面もあるのです。
良い話の悪い面を考えることが大切
良い話を聞いたら、その話の中の悪い面を考えるようにしましょう。
良い話には、必ずといっていいほど良い面と同じくらい(時には良い面より多いくらい)の悪い面があります。
経費にするかどうかの判断であれば、「その支払いを経費にすることによってどのようなリスクがあるのか」を考えるべきです。
また、法人にするかどうかの判断であれば「法人にすることでどのようなリスクがあるのか」です。
良い面よりも悪い面の方を先に把握しておくべきです。
いざそれを実行した後に悪い面が発覚すると後戻りができないからです。
悪い面であっても事前に把握していたのであれば、想定内のことで済みます。
逆に後から良い面が出てきたら、それはそれで「ラッキー」です。
もちろん、悪い面だけを見ていたら何もすることはできませんので、その辺りはバランスを考えることにはなります。
良い面、悪い面を自分だけで調べてもなかなか結論が出ない時があります。
そういったときは、専門家に相談する選択肢のひとつです。
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自分に取り入れるかどうかの最終判断は自分でする
良い面、悪い面を知った後、いざそれを自分に取り入れるかどうかの最終判断は、当然ですが自分自身でするようにしましょう。
判断は、誰かに委ねるものではありません。
先ほどのお話で言うと、経費になるかどうかの判断は、税理士の独断で決められるものではありません。
なぜかというと、何故その支払いをしたのかは支払った本人しかわからないからです。
税理士はその情報をもとに税法に照らし合わせて判断するのです。
また、法人にするかどうかの判断においては、税理士は相談に乗って意見を言うことはあっても、最終判断まですることはありません。
逆に法人にするかどうかの最終判断を税理士がしてしまったら問題です。
(もちろん、相談者がどっちが良いかの判断ができるような説明や資料の作成などは税理士の仕事です)
最終的には自分自身で判断するという意識を持つようにしましょう。
□編集後記□
今日は息子から風邪をもらってしまいました。
鼻と喉と頭痛で少し大変でした。
ただ、嬉しかったのは息子と一緒に病院へ行けたことです。
同じ病気で同じ病院へ息子と行くというのは新鮮でした。
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